著者のコラム一覧
松尾潔音楽プロデューサー

1968年、福岡県出身。早稲田大学卒。音楽プロデューサー、作詞家、作曲家。MISIA、宇多田ヒカルのデビューにブレーンとして参加。プロデューサー、ソングライターとして、平井堅、CHEMISTRY、SMAP、JUJUらを手がける。EXILE「Ti Amo」(作詞・作曲)で第50回日本レコード大賞「大賞」を受賞。2022年12月、「帰郷」(天童よしみ)で第55回日本作詩大賞受賞。

音楽は「生きる」と「夢を見る」の間にあるというのが、音楽を生業にしてきたぼくの実感

公開日: 更新日:

 今週の日曜(3月19日)、故郷の福岡市で音楽イベント「FUKUOKA MUSIC SUMMIT」が催された。そのトークセッション「街と音楽の記憶」に、ぼくは同じく福岡出身である俳優の光石研さん、松重豊さんとともに参加した。

 同イベントを主催した福岡音楽都市協議会(MCCF)は、福岡を日本・アジアを代表する音楽都市にすることを目標に掲げる任意団体。音楽が街を豊かにした例としては、クラシックの街ウィーンやザルツブルク、ジャズの聖地ニューオーリンズやモントルー、あるいはロックのリバプール、テクノのベルリンなどが挙げられるが、MCCFが目指すのはまさにそういった成功事例だ。

 MCCFの仕掛け人にして理事の深町健二郎さんは、福岡ではつとに有名な放送タレントにして音楽プロデューサー。当然ながら福岡の街事情を知悉している。地元局KBCの局アナ時代に深町さんと共演を重ねた髙島宗一郎・現福岡市長をMCCF顧問に、九州財界の重鎮である石原進・JR九州元相談役を同会長に据えたのは、深町さんならではの確かなプロデュースといえるだろう。同時に、アグレッシブな成長戦略を推し進める福岡市が音楽都市化を視野に収めていることも意味する。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」