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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

相方たちが平等に後藤拓実の可愛げを伝えるようになった「四千頭身」の地に足ついた強み

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 後藤自身もアウディ・タワマンを「全部間違ってました」と振り返る。「そりゃ可愛がられなくて当然」だと(テレビ東京系「あちこちオードリー」22年4月27日)。「第7世代」の中でも一回り若く、共演者にほとんど同世代がいない。周りから可愛くないと思われていたと自己分析する。

 一方で、メンバーの石橋遼大(26)は、持ち前の運動神経でスポーツ系の企画や、その飄々としたキャラで存在感を発揮し始め、都築も独特なファッションが注目を浴びた。さらにピンで「四千頭身・都築のサクラバシ919」(ラジオ大阪)のパーソナリティーを務め始め、自信も得た。

 このあたりから「四千頭身の漫才が変わった。都築がツッコミをするようになった」(テレビ朝日系「ぺこぱポジティブNEWS」22年6月2日)と三四郎・小宮も証言するように、今では明石家さんまに対しても、都築は「70歳直前でノリツッコミやってる人って怖いじゃないですか」(フジテレビ系「さんまのお笑い向上委員会」23年4月1日)などと果敢にツッコむようにもなった。


 冒頭の番組でも「後藤、追い抜かれた?」と若林正恭は笑う。実際、収入面でも抜かれたそうだが、逆に後藤が「明るくなった」と残る2人は言う。「今の方が関わりやすいし、真面目な話もできるし面白い」と都築が言えば、石橋も「僕らのことでも笑ってくれる」と(「アンタウォッチマン=前出)。

 後藤の可愛げを相方たちが対等に伝えられるようになった四千頭身は、地に足がついていて強い。

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