若村麻由美「この素晴らしき世界」苦戦も視聴率度外視…フジ木10“実験”のターゲットは?

公開日: 更新日:

 テレビコラムニストの亀井徳明氏は「フジ木10らしい実験的取り組みだと思って注目しています」と、こう続ける。

「ヒロインが50代半ばですから、ターゲットもその世代が中心。“シルバー”というには若く、1990年代~2000年代のテレビ全盛期も知っているし、デジタル環境の進化にも対応していて、ある程度ネット発信力もある世代。実はバラエティーも含め、今の地上波にとっては、よりどころになる層なんです。『この素晴らしき世界』は主題歌が小田和正さんだったり、舞台である“ギョーカイ”は、他のどんな世代よりもこの世代に刺さる要素。世帯視聴率を支える高齢者層や、そもそもテレビが娯楽の優先順位として低い若年層は無視してでも、この層に向けて振り切ろうという姿勢が見えます」

 ただ、その層にも少なからず存在するのが、“ありえない警察”。ドラマだから“ありえない”のは分かっていたとしても、話の展開以前にディテールの非現実性に引いてしまう層だ。

 前出の亀井氏は「その“ありえない”部分にツッコミを入れたり、素直に翻弄されるのもエンタメの楽しみ方の要素なんですけどね」と苦笑しながら、こう話す。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃