藤島ジュリー景子氏は“逃げ恥”か…最古参幹部・白波瀬傑氏と共に2度目会見トンズラの狡猾

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タレントとファンを盾にする経営陣

 実際のところ、看板をすげ替え、タレントとの契約内容を変えたところで、ジャニーズはジャニーズだ。その強引な商法を知る広告プロデューサーはこう言う。

「求められている解体的出直しで、最も軸足を置くべきは被害者に他ならない。被害者全員と示談成立か補償なりで救済されるまで、ジャニーズとの仕事は再開できないというのがスポンサー企業の立場です。同時に性加害の実態解明を急ぐべきでしょうけど、東山新社長は『すごく時間がかかる』とのんびりで、あれでは『本当に事態を分かってるのか』と企業から疑問符がつきます」

 被害補償の受付窓口には478人から申し出があり、うち325人が補償を求めているとしつつ、これまで東山新社長が対話したのはまだ3人であった。

「新会社といっても、スタッフもおなじ顔ぶれなら、育成から売り出し、ファンクラブ、運営ノウハウまで、中身はジャニーズと何ひとつ変わらない。そのうえでタレントを新会社に移せば、それでいいとでも思っているのでしょうか。ジャニーズ商法はどれもジャニー氏が毒牙にかけた被害者の犠牲の上に成り立っているもの。それらをまんま継承して、『被害者に寄り添う』なんて、どの口が言うのかと企業関係者は呆れています」と続けた。

 一方、ジャニー氏の性加害を半ば知りつつも「沈黙」し、ジャニーズの圧力に屈してきたメディアの共犯関係ともいえる責任問題はもっと追及されなければならない。

「某大手広告代理店にはタレントの『推しリスト』というのがあるのですが、そこにはいまだにジャニタレの名前がずらりと並んだまま。テレビなどの『ジャニ担』はジャニーズとのパイプによって、会社でのポジションを保っている輩が少なくないので、新会社設立で性加害問題は終わりとして、また尻尾を振っていくのでしょう」(前出の広告プロデューサー)

 責任者であるにもかかわらず記者会見を欠席した藤島ジュリー前社長と白波瀬傑前副社長はタレントを盾にしてまんまと“逃げ恥”。ジャニーズの出直しもデタラメなら、そこに巣くうメディアも似たり寄ったりなんて、世界中からお笑い草だろう。

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