旧ジャニーズ「エージェント契約」でグループ間格差が拡大 闇営業問題で導入した吉本興業との違い

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「まず加藤の場合もそうですが、吉本時代に比べてギャラの相場が大幅にダウンしているはずです。さらにいくら売れっ子でも、タレントの人脈だけで仕事を取り続けるのは至難の業です。営業に長けた人間をマネジメントにつけられればいいですが、そうでない場合は仕事にあぶれることになるでしょう。当然、送迎やスケジュール管理なども自分の責任で行わなくてはならない。もし不祥事や事故などで休業を余儀なくされた場合、補償はありません」(前出・大手芸能プロ)

 旧ジャニーズでは、これまで仕事でギャラが発生した場合、事務所が50%の経費を差し引いた残り50%を、事務所とタレントが折半していたと報じられている。仮に5人グループで、1回の仕事で100万円の売り上げがあった場合、一人あたりの取り分は5万円となる。

 そして今後、エージェント契約に移行した際のネックになるのが、ブッキング面だと言われている。

SixTONESやSnow Ⅿanのような売れっ子グループがエージェント契約に移行しても、まず問題ありません。問題は今売り出し中のグループ、人気が下火になったグループです。これまで、それほど人気のないタレントやグループでも、事務所のプッシュでなんとか露出できていた面がありました。しかし、それがなくなるとグループ、メンバー間の格差が生まれることになる。その点を改善しない限り、エージェント契約は歓迎されないため、一部のグループやタレントは従来通りの専属契約になるのではないでしょうか」(前出・大手芸能プロ幹部)

 旧ジャニーズのマネジメント新会社と一体、どのくらいのタレント、グループがエージェント契約を結ぶことになるのか。

(本多圭/芸能ジャーナリスト)

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