山田太一さん「脚本の神様」の裏話…なぜ生々しいセリフを次々と生み出せたのか

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 ドラマ「男たちの旅路」「ふぞろいの林檎たち」などで知られる脚本家の山田太一(本名・石坂太一)氏が11月29日に老衰のため、亡くなった。89歳だった。ネット上では、山田氏の作品について《人間の心を描き出す力があった》などと惜しむ声が続々と上がっている。

 テレビコラムニストの亀井徳明氏は「山田脚本の“すごさ”は、どなたも言われていると思いますが、やはりセリフの生々しさですよね」とこう続ける。

「代表作のひとつ、1983年に始まったTBSドラマ『ふぞろいの林檎たち』シリーズで、当時、私自身も大学生だったんですが、中井貴一さん、時任三郎さん、柳沢慎吾さんらが演じた同年代の大学生のセリフから、それぞれのキャラクターの気持ちがすごくよく分かった。正確なセリフまでは覚えていませんが、柳沢さんが演じたラーメン屋の一人息子・西寺実が、デートに着ていこうとしたシャツがクリーニングに出されていたことで親と揉めた後に、こんな感じでつぶやくんです。もうちょっと男前に生んでくれたら、シャツなんてなんだっていいんだよ。俺みたいなブサイクが、シャツぐらい凝らなくてどうすんのよって……」

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