来月から松本人志と文春の裁判…週刊誌の興亡、この一戦にあり!

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 ところで、週刊誌の歴史の中には、便所紙に堕す寸前までいった危うい記事もいくつかはあった。中でも週刊ポスト(1971年7月9日号)が報じた「芸能界相愛図」事件は、最悪だったと私は思っている。作詞家のなかにし礼がポストの記者に、芸能界の乱れた男女関係を話したという内容だったが、なかにしは、記者に脅されて事実無根の内容をしゃべらされたと刑事告訴し、記者が逮捕されるという異常事態になったのである。

 結局、発行元の小学館が謝罪し、なかにしと和解(記者は不起訴)したが、真相は闇に葬られた。

 後年、私は、当時のポストの担当者やなかにし礼にも話を聞いた。心証からいうと、全くの記者のでっちあげではないようだが、なかにしは「私生活を暴露すると脅されて架空の話をさせられた」と譲らなかった。記者は黙して語らなかった。

 このケースやフライデーの「たけし事件」、週刊新潮の「ニセ赤報隊実名手記」などは、週刊誌が便所紙になりかけたといってもいい「恥ずべき記事」であった。 (文中敬称略)

(「週刊現代」「フライデー」元編集長・元木昌彦)

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