来月から松本人志と文春の裁判…週刊誌の興亡、この一戦にあり!

公開日: 更新日:

 権力者=政治家や財界人ではない。芸能界、スポーツ界、文壇の中にも“ドン”といわれる人間はいる。そいつらの仮面を剥ぎ取り生身の姿を伝える。それが週刊誌の使命だと、私は教えられ、後生大事に守ってきた。

 自分がジャーナリストだと思ったことも、メディアの役割など考えたことも一度もなかった。週刊誌は読み捨て、それで結構。

 だが、世は移り、週刊誌にも社会的責任とやらが求められるようになった。単なる面白ければいいでは世間が許さない。編集現場は大変だ。私ならとっくに放り出している。

 松本人志も権力である。お笑いの世界だけではなく、吉本興業という大芸能プロダクションを実質的に牛耳っているといわれる。その松本が、文春によると、後輩芸人たちに命じて女性たちを集めさせ、「性加害」をしていたというのである。間違いなく世に問う意義のある報道だと、私は思う。

 3月28日から審理が始まるという。松本人志にとってもだが、文春にとっても“週刊誌の興廃この一戦にあり”という歴史的な裁判になるはずである。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  2. 2

    “芸能界のドン”逝去で変わりゆく業界勢力図…取り巻きや御用マスコミが消えた後に現れるモノ

  3. 3

    渡辺謙63歳で「ケイダッシュ」退社→独り立ちの背景と21歳年下女性との再々婚

  4. 4

    参政党は言行一致の政党だった!「多夫多妻」の提唱通り、党内は不倫やら略奪婚が花盛り

  5. 5

    悠仁さま「友人とガスト」でリア充の一方…警備の心配とお妃候補との出会いへのプレッシャー

  1. 6

    伊東市長「続投表明」で大炎上!そして学歴詐称疑惑は「カイロ大卒」の小池都知事にも“飛び火”

  2. 7

    大阪万博は鉄道もバスも激混みでウンザリ…会場の夢洲から安治川口駅まで、8キロを歩いてみた

  3. 8

    早場米シーズン到来、例年にない高値…では今年のコメ相場はどうなる?

  4. 9

    中島歩「あんぱん」の名演に視聴者涙…“棒読み俳優”のトラウマ克服、11年ぶり朝ドラで進化

  5. 10

    米価高騰「流通悪玉論」は真っ赤なウソだった! コメ不足を招いた農水省“見込み違い”の大罪