坂本龍一さん密着取材者が述懐 世界の音楽家が遺した言葉「届く言葉や表現を探さないといけない」の重さ

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 4年目を迎えた「TBSドキュメンタリー映画祭」が話題だ。「本気の人間は面白い!」をテーマに全15作品。上映中の東京・ヒューマントラストシネマ渋谷を皮切りに、全国6都市で順次封切られる。

 イスラム教過激派組織に迫った「BORDER 戦場記者×イスラム国」(須賀川拓監督)、元TBSアナウンサーが特別養子縁組で迎えた娘を通して家族のあり方を考える「私の家族」(久保田智子監督)など、骨太ドキュメンタリーが目白押しだ。

 なかでも注目を集めているのが、間もなく一周忌を迎える音楽家の坂本龍一さんに密着した「坂本龍一 WAR AND PEACE 教授が遺した言葉たち」。坂本さんは米アカデミー賞作曲賞を受賞するなど、音楽家として世界的人気を誇る一方、非戦を訴え、原発や環境問題などについても積極的に発言した。映画は滞在先の米ニューヨークで遭遇した9.11を起点に、坂本さんが社会的発信を強めた今世紀の活動を追っている。

 監督を務めたのは、「筑紫哲也NEWS23」のディレクターとして坂本さんを7年あまり取材した金富隆氏。現在は「サンデーモーニング」のプロデューサーだ。未公開映像まで調べ尽くし、坂本さんが遺した「言葉」にこだわったという。

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