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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

負けん気と強靭な精神力で走り続け 太川陽介が切り開いた「ガチ」路線

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「負けたくないっしょ!」
(太川陽介/テレビ東京系「伊集院光&佐久間宣行の勝手に『テレ東批評』」3月16日放送)

  ◇  ◇  ◇

 伊集院光と佐久間宣行に「テレ東のとあるジャンルを作った方」「この人の負けん気がなかったら」と紹介された太川陽介(65)が、登場するなり語った一言が今週の言葉だ。「とあるジャンル」とは、もちろん旅番組。それも「ガチ」路線のものだ。

 2007年から始まり、蛭子能収と組んだ「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」(テレビ東京系)は、彼の代名詞となっている。そのガチさゆえ、ゲストと険悪な雰囲気になることも、しばしば。蛭子のワガママ、いい加減さ、やる気のなさに耐え続ける太川の強靱な精神力で番組は人気となった。

 太川はもともと、アイドル歌手。1976年に「陽だまりの中で」でデビューすると、翌年発売の「Lui-Lui」が大ヒット。「Lui-Lui」ポーズがトレードマークになった。そんな太川のデビュー秘話も、彼の真っすぐな性格を表すものだ。

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