徳光和夫は居眠りでギャラも視聴率も稼ぐ テレ朝「路線バスで寄り道の旅」の舞台裏

公開日: 更新日:

 とくに出かけることもなかった日曜日の午後、オトーサンたちはソファに寝転がり、気の早い向きは晩酌をやりながら、テレビのリモコンをカチャカチャとせわしなく動かして、ゴルフ中継、競馬、大相撲、そして徳光和夫と田中律子の「路線バスで寄り道の旅」(テレビ朝日系)を見るでもなく見ているに違いない。

 徳さんと律ちゃんとゲストが路線バスで都内を巡ったり、せいぜい箱根あたりに出かける程度の旅ともいえない旅番組で、名所・旧跡を訪ねたり、老舗料亭でごちそうを食べるわけでもない。この日はゲストの三宅裕司が生まれ育った町ということで、神田・神保町をスタートして日比谷、下北沢と巡った。途中、例によって、激戦区のカレーをかき込み、明治大学の落語研究会をたずね、シモキタの本多劇場前がゴールだった。徳さんはやはりバスの中ではずっと居眠りをしている。これで、たまに世帯視聴率10%オーバーと堅調なのは、オトーサンたちの支持によるものだろう。

 バスを乗ったり降りたり、ときには乗り損ねたり目的地にたどり着けなかったりと、行き当たりばったりに見える番組だが、もちろんそんなことはない。バス会社や訪れる店とは事前にちゃんと打ち合わせしてある。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした