“推し活”が駅周辺広告の「空き枠」を埋める 市場規模どんどん拡大、業界の救世主に

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今や屋外・交通広告費の約10%に

「コンサートやイベントが次々と中止になり、お金の使い道がなくなってしまった“推し活ロス”を救ってくれたのが応援広告でした」(ボーイズグループのファン)という声もある。

 都内近郊だとB0判で3万円後半から5万円程度。2枚連なる大々的なもの、LEDポスターまで選択肢もさまざま。作製までの流れは、申し込み、タレント事務所の許諾確認、データ作成となっており、タレント事務所側も素材提供についてホームページに説明文を掲載するなど協力的だ。

 ある代理店では現在、応援広告の受け付けを一時休止中。「担当者が1人しかおらず、出稿未経験のお客さまに対応すべく、レギュレーションを整えてから再開する予定です」と、対応に追われている様子。ジェイアール東日本企画の調査によると、市場規模は推計377億円(2023年度)、前年度の約1.16倍(約52億円増)にまで拡大。なんと屋外・交通広告費の約10%を占めるというから驚きである。ジェイアール東日本企画のチアリングアドオンラインでは、申し込みから決済までの多言語対応、新たな媒体の拡充などサービスを手厚くする予定だという。

 “推し活”市場はますます拡大している。

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