著者のコラム一覧
高倉文紀女優・男優評論家

札幌市生まれ。女優・男優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がけるほか、テレビ番組や週刊誌などにコメントを提供。インタビューしたことがある現役の女優は300人以上を数える。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

奈緒の演技の土台は“人のよさ” 役のタイプがどんなに違えど、共通して深みがある

公開日: 更新日:

 木梨憲武とダブル主演した1月期の「春になったら」(カンテレ・フジテレビ系)では心優しい主人公を叙情的に好演したが、今回はちょっと荒々しい役になりそうだ。

 演じる役のタイプがどんなに違っても、共通して、深みがある演技の土台の部分に人のよさ、優しさ、懐かしさを感じさせるのが女優・奈緒の魅力だ。

 彼女には何度かインタビュー取材で会ったことがあるが、素顔の彼女は、予想よりはるかに親しみやすくて、澄み渡る青空をイメージさせる人柄が魅力的な人だった。

 新しい作品に出演が決まると自分が演じる役の名前の由来について想像するという彼女が、「その人の名前を呼ぶということが、その人にとって一番すてきな響きになると思っています」(タレントパワーWeb.2020年1月20日配信)と語っていたことが印象に残っている。彼女の人柄を感じさせる、すてきな言葉だと思う。

 奈緒の演技を見ると、いつも心が優しくなれるのは、素顔の彼女自身の人のよさが、食材を投入する前の料理の基本となるスープのように、演技のベースラインを奏でているからだろう。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  1. 6

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 7

    衝撃の新事実!「公文書に佐川氏のメールはない」と財務省が赤木雅子さんに説明

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    高市首相が漫画セリフ引用し《いいから黙って全部俺に投資しろ!》 金融会合での“進撃のサナエ”に海外ドン引き

  5. 10

    日本ハムはシブチン球団から完全脱却!エスコン移転でカネも勝利もフトコロに…契約更改は大盤振る舞い連発