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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

ドラマ、映画、音楽…令和6年エンタメ界のキーワードは「昭和」だった

公開日: 更新日:

 3年前にも福山雅治が妻・吹石一恵と子供の写真を掲載され、ラジオで「黙っていることはできない」と怒りを爆発させたことがあった。

 家族写真は昭和の週刊誌に欠かせないコンテンツだった。出産すれば、「1カ月経ったら公園デビュー」と住まい近くの公園で母子のツーショットを狙った。七五三、運動会もしかり。そんな自由競争のメディアに待ったをかけたのが故・樹木希林だった。樹木が娘と散歩する写真を撮り掲載した女性誌を、「娘が誘拐されたら、週刊誌はどう責任を取るの」と会見の場で強い口調で言うと、メディアは静まり返った。

 以後、メディアは自粛傾向にあったが、再び昭和を復活させても家族写真はすでにオワコンか。良きも悪しきも活気のあった昭和の芸能界。エンタメ界は昭和をどう取捨選択するかが今後の課題だ。

 換算すると来年で昭和100年を迎える。

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