陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

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 確かに、VTRを確認すると杖が浮いているシーンはあるものの、ほんの4、5歩のことで、何ら不思議がるべきではない映像である。井上氏は妙な指摘をする人々の想像力のたくましさを指摘する。

「陰謀論者というのは、ストーリーを組み立てるためのエビデンスの『ようなもの』が手に入るや、そこから想像力を過剰に膨らませてしまいます。今回で言うと、上皇后さまが杖をつかなかったほんの一瞬のシーンを目ざとく見つけ、そこから『術後の回復の速度からして歩けるはずがない』という結論を導いているのです」

 その想像力を他のことに使う機会がないのか。突拍子もない指摘が相次いだ今回のVTRだが、陰謀論は陰謀論でも皇室ならではの騒がれ方はあるのだろうか。

「通常の著名人との差として、何か起こるまではその方を敬愛していたにもかかわらず、ひとたび『怪しい』と思ったが最後、その方に徹底的な批判が集中するという特徴があります。恐らく、皇室に対して陰謀論を唱えてしまう人は、皇室に対する過剰な『かくあるべし』という像を抱いているのではないでしょうか。その像から少しでも外れると、それまでの評価が文字通り反転してしまうのです」

 正に0か1かの思考である。

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