NHK「あんぱん」絶好調の理由は朝ドラの“キモ”が分かっていること

公開日: 更新日:

 NHK連続テレビ小説「あんぱん」の評判がいい。アンパンマンの生みの親、漫画家やなせたかし(北村匠海)と小松暢(今田美桜)夫婦をモデルにした波乱とヒューマンのドラマで、NHKプラスのドラマ最多視聴数を記録し、週間視聴率ランキングでも常に上位だ。人気の理由はなにか。とにかくわかりやすいのだ。

子どもが父親の急逝や母親に捨てられたとき、青春の失恋のとき、学校の受験のときも、あんぱんを食べるとたちまち元気が出るなんて、わかりやすいですよ。もちろん、そこは演出なのですが、もし本当にそうだったらいいなと明るい気分にさせてくれます。朝から暗い話や理屈っぽい話は勘弁。前々作の『虎に翼』もそうでしたが、ヒロインがあすはどんな活躍をするだろうと楽しみになる、そんな朝ドラらしい朝ドラです」(テレビ情報誌編集デスク)

 誰もが知っているアンパンマンの誕生話というのもわかりやすいし、登場人物たちがそれぞれの立場で語る「自分のために生きる」というメッセージも、ストレートで共感できる。各週タイトルの「なんのために生まれて」(第3週)、「なにをして生きるのか」(第4週)は、「そうだ うれしいんだ」で始まる「アンパンマンのマーチ」の歌詞で、それに気づいてちょっと愉快になるなど、まあ、これで人気にならない方がおかしい。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  3. 3

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  4. 4

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  5. 5

    ドジャース大谷が佐々木朗希への「痛烈な皮肉」を体現…耳の痛い“フォア・ザ・チーム”の発言も

  1. 6

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  2. 7

    高市早苗氏は大焦り? コバホークこと小林鷹之氏が総裁選出馬に出馬意向で自民保守陣営は“分裂”不可避

  3. 8

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった

  4. 9

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い

  5. 10

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督