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鎮目博道テレビプロデューサー、コラムニスト、顔ハメ旅人

テレビプロデューサー、コラムニスト、顔ハメ旅人。テレビ朝日で社会部記者を経て、報道・情報系を中心に番組ディレクター、プロデューサーを務め、ABEMAの立ち上げに参画。2019年8月に独立。近著に『アクセス、登録が劇的に増える!「動画制作」プロの仕掛け52』(日本実業出版社)、『腐ったテレビに誰がした? 「中の人」による検証と考察』(光文社)、メディアリテラシーについての絵本『それウソかもよ? うちゅうじんがやってき た!のまき

テレビ業界人の筆者の“気になる”…「あんぱん」「べらぼう」なぜNHKのドラマのオープニングは長いのか?

公開日: 更新日:

 私は朝ドラは見ないんですけど、やなせたかし先生が好きなので『あんぱん』は見てまして、「ずいぶん事実と違う虚構の世界を爆走してるなあ」と思いますが、それは置いといて、ひとつすごく気になることがあります。

 それは「オープニング長くね?」ということ。計ってみたら1分15秒もありました。15分の長さの番組で1分15秒って、12分の1オープニングじゃん……と思って、大河ドラマべらぼう』のオープニングも計ってみたら、こちらはなんと2分半もありました。

 2分半って! 民放の人間からしたらありえない。ミニ枠番組1本くらいの長さですよ。きっと民放関係者はみんな背筋がゾワゾワするような不安感を覚えるでしょうね。なぜかというと「数字がダダ下がっていく予感しかしない」から。視聴率が右肩下がりで墜落していく「ヒュー」っていう音がしそうです。

 オープニングは番組の冒頭に近い部分で流れるわけですよね? そこで「出演者やスタッフのテロップ」を長々と流したら、確実にドラマの流れが止まってしまいます。基本的にはおんなじ音楽とおんなじ映像が毎回流れるわけですから、どう考えてもあまり意味はないしタルい。しかも、「今回出演する人と出演しない人」を先にバラしてしまうわけですから、勘のいい人ならだいたい今回の展開が分かってしまいます。

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