活躍続く大学お笑い出身者 彼らが「先輩から煙たがられる」状況はいつ変わったのか
実際、金ちゃんの親戚はNSC卒業後に大学に入学。そんな状況を懸念した良ちゃんは、中卒・高卒芸人こそ「実はチャンス」だと力説する。
昨年の「M-1グランプリ」で準優勝を果たしたバッテリィズのエースは、高校2年生まで漫才そのものを知らなかった。海外で注目を浴びる渡辺直美、とにかく明るい安村、ウエスPらも中卒・高卒だ。
良ちゃんは、彼らの成功の裏に「もうこれでやっていくしかない、という覚悟」があったと熱弁。大学お笑い全盛の時代だからこそ、そんな規格外の芸人がカウンターとなり脚光を浴びる可能性も高いとエールを送った。
■視聴率の評価基準は世帯から個人へ
今年は「R-1グランプリ」で友田オレ、芸歴5年目以内の若手芸人を対象とする「UNDER5 AWARD2025」で現役大学生コンビ・あなたとネが優勝。相変わらず大学お笑い出身者の活躍が目立つが、10年前はだいぶ状況が異なっていたようだ。
例えば、真空ジェシカ、ストレッチーズ、さすらいラビー、Gパンパンダらの世代は、大学生を対象とする大会以外に「学生才能発掘バラエティ 学生HEROES!」(テレビ朝日系。2010~17年)の企画で一目置かれるチャンスもあった一方、プロ入り後の大学お笑いに対する強い風当たりも食らっている。