磯村勇斗も生徒役も地味なのに…“キラキラ”封印の学園ドラマ「ぼくほし」が大人に刺さるワケ
これまで3話放送されているが、SNSでは《法律を学校に持ち込んで、今どきの問題を取り上げようとするのはわかるけど、問題解決があっさりしすぎ》《どうもテンポが違って面白さが伝わらない》など辛口の声が目立つ。レビューサービスFilmarksでは5点満点で平均3.4(8月1日現在)と極端に悪くはないものの、世帯視聴率やTVerのお気に入り登録数は、今期の夏ドラマの中では下から数えたほうが早い。
テレビコラムニストの亀井徳明氏は「クセつよ教師と今どき高校生という定番をちょっと崩した感じかなと思ったら、全然違いました」と、こう続ける。
「生徒よりもこじらせた感のある大人たち、全体に漂う文学臭など、これまでの学園ドラマでは見たことのない空気感。何より突出してキラキラした生徒がいない。生徒さんたちの自然さは昨年の夏ドラマ『クラスメイトの女子、全員好きでした』(日本テレビ系)に匹敵すると思って見ています。こちらは深夜ドラマだし中学生なので異論はあるかもしれませんが、制服の着こなしや髪形、ちょっとしたしぐさなど、いずれも“いかにも学園ドラマの生徒役”じゃないところが、ドラマの空気をつくっている重要なポイントだと思うんです」