お受験界隈が「神回」と絶賛。藤本美貴、澤部ら芸能人はなぜ私立を目指す?『しくじり先生』で語られた“二世”息子の壮絶エピソード

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岸谷五朗・香夫妻の息子、岸谷蘭丸の『しくじり先生』が話題

 実業家の岸谷蘭丸(24)さんが7月25日深夜に放送された『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(ABEMA・テレビ朝日系)にしくじり先生として登壇し、受験ママ界隈で反響を得ています。

 蘭丸さんは俳優・岸谷五朗さんと元プリンセスプリンセスの歌手・岸谷香さんの息子さんで、幼稚園から大学まで、計7回に及び受験に挑んだ受験猛者。不合格続きだったことや、学校に馴染めなかったことなど受験しくじりエピソードを軽妙なトークで披露しました。

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 蘭丸さんの壮絶なエピソードのみならず、生徒役である高橋真麻さん、藤本美貴さん、ハライチ澤部さんらの自身やお子さんのお受験経験談や現役挑戦中のである面々とのリアルなやりとりも見ものでした。

小学校受験に10校不合格、中受で合格も校風が合わず……

 岸谷蘭丸さんは、幼少期に若年性リウマチを患った関係でケアの面や、両親ともに芸能人という家庭環境ゆえ、小受(小学校受験)を経験したといいます。しかし、幼いながら目先のブランドに目がくらんだ結果、早慶や立教の付属や学習院、暁星などの名門をうけたものの、落ち続けてしまったとか。

 幸い合格した目黒のトキワ松学園小学校で、先生たちの手厚いケアや風通しのいい校風でのびのびと過ごせたものの、中学校からは女子校になるため、再び受験に挑戦することに…。

 そこで目指したのが小受で落ちた名門・早稲田実業中学。中学受験塾の最高峰・SAPIXに入り、時折サボりながらも猛勉強の末に合格したそうですが、校風が合わず退学したということが語られました。


ミキティの子は“小受”経験。造詣の深さが垣間見えた

 8月1日にABEMAで配信された後編では、蘭丸さんはその後、海外の学校を転々とし、猛勉強の末にイタリアの名門・ボッコーニ大学に進学したことを話します。それらの授業のなかで、特に話題になったのは、生徒役の面々から発せられる経験者だからこそ語れる内容の濃さ。

 藤本美貴さんは長女が小受を経験し私立に通っているといい、“目黒にある中学から女子校にある私立小学校”というヒントで「星美?(目黒星美学園小学校)」などという私立小学校の名称や、お受験の子供たちが通うジャック幼児教室、SAPIXなどのワードがすぐに出てくるなど、造詣の深さを見せつけました。

澤部の子は“中受”挑戦中。真麻は…芸能人の子息の受験事情

 真麻さんのお子さんは現在“年中”といい、「(お受験は)視野に入れている」と言っていますが、ご本人は名門・雙葉学園出身。私立小学校を選ばない理由はないでしょう。澤部さんのお子さんは小学校こそ公立だそうですが、現在小5で中学受験挑戦中。

 千鳥のノブさんから紹介された塾に、近くにあるサブスクのマカロンをもらうことを楽しみに通っているのだそうです。

 小受、中受界隈のSNSやコミュニティサイトでは、蘭丸さんの赤裸々な告白ややりとりに「参考になった」「リアルすぎる」ともちきりに。

 中には、澤部さんの娘さんが通っている塾を、「千鳥ノブに紹介された」「近くにサブスクマカロンがある」という情報だけで特定できたという投稿もあり、界隈のアンテナの広さや注目度を垣間見ました。ちなみにこの話題に出た千鳥・ノブさんのご子息は件の塾で、超名門の中学に受験をして入ったとか。

 やはり財力の面や特殊な環境ゆえに、私立の小学校中学校に受験して入るのは、芸能人の子供として当然のことなのでしょう。さもなければインターナショナルスクールあるいは留学などという選択肢になるのかもしれません。

知念里奈やジャガー横田らも受験に苦悩

 かつてはノッチさんやジャガー横田さん夫妻のお子さんの『スッキリ』(日本テレビ系)での受験密着が話題になりましたね。

 知念里奈さんも、昨年放送の『夫が寝たあとに』(テレビ朝日系)にて、現在はバレエダンサーとして活躍する息子さんが、中学受験時になかなか成績が上がらなかった時の苦悩や課金沼に陥ったことなどを赤裸々に語っていました。

 モデルの滝沢眞規子さんも『秘密のママ園』(ABEMA)にて、娘がかつてSAPIXに通って中学受験をしたことを公言し、そのプリントや資料の多さにうんざりしたと証言していました。

芸能人が私立小学校を選ぶ理由

 お笑い芸人の陣内智則さん、ナダルさんも、お子さんが小受をしたということをテレビなどで語っています。藤本美貴さんの夫の庄司智春さんもそうですが、芸人さんは、お子さんがからかわれやすいということから、芸能人が珍しくなく民度や品もいい私立小学校を選ぶのかもしれませんね。

 蘭丸さんも出演者のオードリー若林さんに対し、(お子さんが就学したら、クラスメイトから)トゥースとからかわれるのはもちろん、椅子を壊される恐れ(日本テレビ系『ヒルナンデス』で話題になったオードリーの失敗)を、注意喚起をしていました。

 賛否両論ある年少期からの受験ですが、芸能人の親が子供のためにすごしやすい環境を求めるのは当然のことです。

 岸谷蘭丸さんの姿をパッと見で、「受験していい学校に行っても意味がない」「教育の失敗」いう意見もありますが、番組のYouTubeのコメント欄では、「テレビが求めてる生意気な若手を演じつつ、育ちの良さが出ている」「頭の良さがにじみでてるわ。ちゃんと役割考えてまわしてる」「話し方が賢い人のそのもので、尚且つユーモアもある」と高評価でした。

受験によって培われる人間力



 壮絶な中学受験を経験することで目標に向けてやり抜く人間力が養われ、一定レベルの水準の学校に行くことで知性や品性も自然と身につくと言われています。蘭丸さんは受験で多くの失敗をしましたが、この経験でそれ以外のたくさんのものを得ているような気がしてなりません。

 現在蘭丸さんは、これらの受験や留学の経験を活かし、海外のトップ大学に合格するためのサポートをする専門塾「MMBH」の代表理事として活動をしています。

 それに並行して、この知的で若者らしいユーモアある話術はテレビマンがほおっておかないでしょう。これからメディアで見る機会も増えるかもしれませんね。

(小政りょう/ライター)

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