著者のコラム一覧
増田俊也小説家

1965年、愛知県生まれ。小説家。北海道大学中退。中日新聞社時代の2006年「シャトゥーン ヒグマの森」でこのミステリーがすごい!大賞優秀賞を受賞してデビュー。12年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で大宅壮一賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。3月に上梓した「警察官の心臓」(講談社)が発売中。現在、拓殖大学客員教授。

加納典明(33)「やばいタイトル」のまま強行突破したら仕事が殺到した

公開日: 更新日:

 作家・増田俊也氏による新連載スタート。各界レジェンドの生涯を聞きながら一代記を紡ぐ口述クロニクル。第1弾は写真家の加納典明氏です。

  ◇  ◇  ◇ 

増田「ニューヨーク帰りのその個展、マスコミが騒いで大変な話題になったわけですね」

加納「俺が想像していた以上の大騒ぎになった」

増田「タイトルからしてそもそも凄いですよね」

加納「そう。『FUCK』というタイトルでみんな来たんだろうけど、あれは計算外だった。タイトルで呼ぼうなんて思ってなかったから。オレは単にFUCKという四文字が好きだったわけ。シンプルでいいなって。もちろんFUCKの意味は知ってたし、アメリカ人がどういうときに使うかも知ってたよ」

増田「やばいとは思わなかったですか。アメリカの知人とかは止めなかったんですか」

加納「止められた(笑)。でも俺は俺のヌードにぴったりだと思ったから。まわりは『やめとけ』って必死になってたけど『いいからいこう』って言って強行突破した。それで大騒ぎになった」

増田「そりゃ大騒ぎになりますよ。FUCKという言葉は日本の性交とか房事とは別次元の卑猥な言葉で、差別的な意味でも使われるワードですからね。まあでもその言葉の衝撃度もあって名前が一気に沸騰したわけですが」

加納「仕事が殺到してね」

増田「撮影依頼の」

加納「もちろんそれはめちゃくちゃたくさん来たけど、それだけじゃないの。小説書いてくれとか映画出てくれとか、止まらないんだよ、ほんとに」

増田「へえ。それはすごい」

加納「たとえば映画だと田原総一朗の『あらかじめ失われた恋人たちよ』というのに、あれは桃井かおりのデビュー作だったんだけど、それに引っ張り出された。言葉を話せない人物の役柄だったんだけど」

増田「スタローンとかシュワルツェネッガーも最初はそんな感じだったみたいですね。外国のなまりがあったりして」

加納「そいつは知らなかった」

増田「まあでも俳優の道へ本格参戦されなくてよかったですね。あっち行ったら写真が中途半端になってしまう」

加納「うん。だから意識的にその後は遠ざけた」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    萩本欽一〈50〉世にも奇妙な父の最期「医師が『ご臨終』と言った後に、首がぐーって動いてさ」

  2. 2

    永野芽郁、「ヒマチの嬢王」発表も地上波新作は遠い…7月には「仕事なさすぎ」報道も

  3. 3

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  4. 4

    日テレが“打倒 VIVANT”へ総力をかけて挑むドラマ「俺たちの箱根駅伝」の勝算

  5. 5

    綾瀬はるか「結婚はいったん白紙」報道の後先…年下ジェシーとの真剣交際が“長すぎた春”に変わる時

  1. 6

    近藤真彦に「おまえが言うな」の大ブーメラン! timelesz猪俣周杜容疑者への批判コメントで炎上中

  2. 7

    萩本欽一〈49〉駒沢大学でできた若い親友を「おまえらとなんか付き合えねえ」と怒鳴ったワケ

  3. 8

    timelesz猪俣周杜“正式処分待ち”でSnow Manにも飛び火…岩本照「デビュー前の女性トラブル」に向けられる目

  4. 9

    織田裕二「踊る大捜査線」復活までのドタバタ劇…ようやく製作発表も、公開が2年後になったワケ

  5. 10

    どうした川口春奈? CM女王の最近の出演作が《ダサすぎて見ていて辛い》とファン落胆

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁、「ヒマチの嬢王」発表も地上波新作は遠い…7月には「仕事なさすぎ」報道も

  2. 2

    【12球団】プロ野球2026年 戦力外通告選手(随時更新)

  3. 3

    “電撃結婚”久保建英と福原遥の接点は?「お忍びでスペインまで…」の証言も

  4. 4

    個人国債の税優遇で預金流出の懸念…銀行にとっては頭痛の種に

  5. 5

    萩本欽一〈50〉世にも奇妙な父の最期「医師が『ご臨終』と言った後に、首がぐーって動いてさ」

  1. 6

    高市首相がお気楽でいられるのも今日までだ 臨時国会であなたに聞きたいことは山ほどある

  2. 7

    広島「松田帝国」が崩壊危機…小園海斗ら4人を切り捨て、球団トップは居座る“恐怖支配”の末路

  3. 8

    非情の大増税が10.1スタート…高市政権のフリーランス潰し「インボイス制度」改悪で納税額が1.5倍に

  4. 9

    【阪神】2026年 戦力外通告選手一覧

  5. 10

    佐伯耕三内閣広報官また大炎上! 高市首相×トランプ大統領の“写真捏造”疑惑に「皮肉反論」で火に油

おすすめ求人情報

「IT事務/SNS/マーケ」メガベンチャー/年間休日130日/SNS業務/リモート可能
株式会社MIRDIS 東京都 港区 契約社員
月給26万円~60万円
都内/コクヨグループでサポート事務 土日祝休!年休120日↑手当・在宅勤務あり 20代・30代活躍中
コクヨアンドパートナーズ株式会社 東京都 千代田区 契約社員
月給25万3,000円~
日払いOK/コールセンター健康保険に関する問合せ
株式会社オープンループパートナーズ 熊本県 熊本市 派遣社員
時給1,400円~
デジタル回路設計エンジニア/次世代車載SoC開発/在宅/フルフレックス/年休124日
萩原電気ホールディングス株式会社 愛知県 名古屋市 正社員
年収550万円~850万円
事務
株式会社DOGETHERE 第一紹介窓口 東京都 品川区 正社員
日給1万2,000円~1万4,000円
Sponsored by 求人ボックス