前田健太は来季、日本球界出戻りが濃厚…黒田博樹になるか、田中将大になるか?
カブス傘下3Aアイオワを退団した前田健太(37)が日本時間4日、自身のSNSでヤンキースとマイナー契約を結んだと発表した。
今季、メジャー10年目の前田はタイガースで中継ぎとして7試合に登板し、0勝0敗、防御率7.88と結果を残せず、5月に戦力外通告を受けた。その後、カブスとマイナー契約し、3Aで12試合に登板し、3勝4敗、防御率5.97だった。
SNSで「引き続き僕の戦いは続きます。応援よろしくお願い致します!」と、ヤ軍でのメジャー昇格に意欲を見せた前田。ヤンキースはエースのコールが右肘靱帯修復手術で戦列を離れ、7月上旬にはシュミットが右肘痛で負傷者リスト入りするなど、先発陣は手薄ではある。ヤ軍の台所事情から移籍を決断したとみられるが、東海岸の名門球団で再び、メジャーのマウンドに上がれるのか。
大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言った。
「今季の前田は持ち前の制球力はまずまずでも、直球の最速は145キロと球威がなく、変化球もキレがない。スライダー、スプリットチェンジは抜けることも多く、全盛期と比べて見る影もありません。確かにヤンキースは先発投手が不足していますが、さらに故障者が続出しない限り、今季中の昇格はもちろん、年齢的にも上がり目は期待できないため、来季もメジャーで生き残るのは厳しい。NPBで移籍先を模索するはずですが、日本でも通用するかは未知数です」