老親の運転が不安…自動車に貼り付けるマークの意味と効果
逆走や急発進など、高齢ドライバーの運転リスクを伝えるニュースが多い。おかげで「高齢者=免許返納」という考えがすぐに浮かんでしまうが、前期高齢者(65~74歳)なら今の時代、いくらでも現役で働いている人がいる。
判断力や運動能力が落ちていても、70歳で「古来稀なり」といわれていた昔とは事情が違う。親の運転に不安を抱え免許返納を意見する前に、少しでも安全に運転してもらえる方法を提案してあげるのはどうだろう。
そのひとつが高齢運転者標識の活用だ。これはいわゆる旧型の「もみじ」や新型の「四つ葉」マークのことで、70歳以上が運転する時に車の前後に付けるよう「努めなければならない」とされている。努力義務なので付けなくても罰則はないし、色がカラフルで目立つので嫌がる親がいるかもしれないが、付けておけば無理な幅寄せや割り込みをしてきた車の運転者は処罰の対象になる。身を守るという意味で勧めたい。
同様の処罰が適用される標識はほかにもある。青地に白抜きの四つ葉が描かれている身体障害者標識がそれだ。高齢運転者標識と同じく付けることは努力義務で、肢体不自由であることを理由に免許に条件が付けられている人が運転する車に表示が認められている。つまり身体障害者手帳を持っているだけでは該当しない。