立憲・野田代表まるで石破続投を「後押し」…政権交代を主張しながら奪取に行かないドッチラケ

公開日: 更新日:

「大連立でもするのか」と思わせる“親密すぎる”やりとりだった。4日の衆院予算委員会で質問に立った立憲民主党野田佳彦代表と答弁した石破茂首相のことだ。

 物価高対策について、野田代表が「給付金、減税、給付付き税額控除を我々はセットで訴えている。それぞれ検討し、協議を」と迫ると、石破首相は「答えは出さなきゃいかん。代表のおっしゃることに同意する」と答え、「比較第1党と第2党が支持をいただいた責任は共有したい」と応じた。

 企業・団体献金の見直しについては、野田代表が「第1党と第2党、私と総理とで膝を突き合わせて協議を」と呼びかけ、「国民民主・公明案を落としどころに」と提案。立憲が主張してきた「献金禁止」を引っ込めて協議を求めると、石破首相は「そのようにさせていただきたい」「第1党と第2党が党首同士で真摯な議論をすることに大きな意味がある」と呼応した。

 トランプ関税についても野田代表は「4318品目もある。具体的に対策を講じるべき」と、これまで石破首相が説明してきたことをなぞるような質問で、案の定、石破首相の答弁も「全くその通り」だった。「第1党と第2党」「党首同士」などの言葉を繰り返し、2人でしきりに共鳴し合っていたのだ。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態