崖から転落し全身骨折も…奇跡の生還! 米ユタ州男性の極限状態を支えたのは愛犬だった
米ユタ州のユインタ山脈でシカ狩りをしていた男性が崖から転落。全身に複数の骨折を負ったにもかかわらず、11時間以上も這って移動し、生還を果たした。
「奇跡の生還」を果たして注目を集めているのはジェイコブ・シュミットさん(写真=支援者のGoFundMeから)。7月20日、トラックで搬送してきたオフロード車両に乗り、愛犬の「バディー」と共にシカを追跡していた際、コントロールを失って崖から転落した。車両が回転しながら落ちていく途中で投げ出されたジェイコブさんは左脛骨、両足首、肋骨などを骨折する重傷を負った。バディーは奇跡的に無傷だった。
ジェイコブさんは壊れた車両の部品などを添え木にして何とか這って移動が可能に。そして約6.4キロ離れた場所にとめたトラックを目指すことを決意した。
闇の中、バディーの首輪のLEDライトの小さな光を頼りに川沿いを這っていった。そして21日早朝、ついにトラックにたどり着き、それに乗って近くの食堂に行き、緊急通報してもらったのだ。
ジェイコブさんは、肉体的苦痛と疲労の極限状態の中で最後まで頑張り通せたのはバディーのおかげだという。地元メディアに「最大の精神的支えでした。まるで『頑張れ、進むんだ』と応援してくれる親友のようでした」と涙ながらに語った。