「クロエとオオエ」有川ひろ著
「クロエとオオエ」有川ひろ著
横浜の宝石商「ジュエリー大江」の後継ぎ、大江頼任は、金と女に不自由したことがない。私立の女子大との合コンに参加し、黒江彩と出会った。「くろえ工房」の娘で、女子大を中退して、大江の店で作っているジュエリーの加工をしている。
後日、デートに誘ってピンキーリングを贈ろうとしたら、要らないと言われた。ジュエリーの定番デザインは男が女を飾るためのものであって、女のニーズが反映されていないと言う。彩が作り替えていいならもらうと言われて、頼任はあわてて取り返した。自分の店の商品を否定されたら立つ瀬がない。
ジュエリーデザイナーがヒロインのラブコメディー。 (講談社 2200円)