著者のコラム一覧
スージー鈴木音楽評論家

1966年、大阪府東大阪市生まれ。早大政治経済学部卒業後、博報堂に入社。在職中から音楽評論家として活動し、10冊超の著作を発表。2021年、55歳になったのを機に同社を早期退職。主な著書に「中森明菜の音楽1982-1991」「〈きゅんメロ〉の法則」「サブカルサラリーマンになろう」「大人のブルーハーツ」など。半自伝的小説「弱い者らが夕暮れて、さらに弱い者たたきよる」も話題に。日刊ゲンダイの好評連載をまとめた最新刊「沢田研二の音楽を聴く1980-1985」(日刊現代/講談社)が絶賛発売中。ラジオDJとしても活躍。

ザ・タイマーズの放送禁止用語連発にまつわる衝撃の事実

公開日: 更新日:

 実はこれ、まったくのデマではないものの、かなりの尾ヒレが付いていた。マエタケは実は「共産党バンザイ」と言っていなかったのだ。

 FRIDAYデジタルに寄せられた細田昌志の連載記事(21年10月12日)によると、前田武彦は、共産党の候補者の応援演説で「当選したら、月曜の生放送でバンザイを言います」とは確かに言ったという。

 しかし、放送の中では、ゲストだった鶴岡雅義と東京ロマンチカのボーカル、三條正人に「お疲れさま、バンザーイ」と言っただけ。

 でも、それが面白おかしく雑誌で取り上げられ、記事を目にした当時のフジテレビ社長が激怒、前田武彦を降ろす。またその余波で前田は、すべてのテレビ番組から姿を消したのだという。

 もう1つは夜ヒットの派生番組「ヒットスタジオR&N」(89年10月13日)における、忌野清志郎の放送禁止用語連発事件である。私はこれをリアルタイムで見た。きっちり録画もした。

 昨年末にフジテレビで放送された「拝啓!ザ・タイマーズ~あれから35年~」の中で、この事件に関する驚くべき事実が明かされたのだ--実は、あのオンエアは生放送ではなく、事前収録だった!

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