1966年、大阪府東大阪市生まれ。早大政治経済学部卒業後、博報堂に入社。在職中から音楽評論家として活動し、10冊超の著作を発表。2021年、55歳になったのを機に同社を早期退職。主な著書に「中森明菜の音楽1982－1991」「〈きゅんメロ〉の法則」「サブカルサラリーマンになろう」「大人のブルーハーツ」など。半自伝的小説「弱い者らが夕暮れて、さらに弱い者たたきよる」も話題に。日刊ゲンダイの好評連載をまとめた最新刊「沢田研二の音楽を聴く1980-1985」（日刊現代／講談社）が絶賛発売中。ラジオDJとしても活躍。
若き浜田省吾のエネルギーが充満した青春初期衝動を聴く
愛奴「恋の西武新宿線」（1975年9月1日発売）①
本連載では、愛奴に関する記事で、すでにこの曲について好意的に語っている。今回また聴いてみて、あらためてこの曲の魅力を痛感したところである。
実はこの曲、いくつかのバージョンがあるのだが、私が一番いいなと思うのは、今回のテーマである1975年9月発売のシングル版ではなく、…
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