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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

織田裕二の存在感は、よきにつけ悪しきにつけ世界陸上で注目された

公開日: 更新日:

 芸能界には俳優とタレントなど二刀流が普通にいるが、織田の場合、「踊る大捜査線」の青島刑事と「世界陸上」の熱い男の二刀流を貫く稀有な俳優だ。

 正しく言えば、変則の二刀流になってしまったのか。

 19歳の時、オーディションで銀幕デビューした織田。ドラマ「東京ラブストーリー」の永尾完治役でブレーク。フジの“月9”ブームの立役者になった。その後、各局で主演を張るなか、1997年スタートの「踊る大捜査線」が大ヒット。熱血刑事・青島俊作が見事にハマり、シリーズ化に加え劇場版、スピンオフまで人気作品になった。

「踊る大捜査線THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」の興行成績は173.5億円と歴代1位を記録。「レインボーブリッジ封鎖」の言葉は流行語のように使われた。この金字塔も上映中の「国宝」が抜きそうな勢いだが、映画史に残る作品として語り継がれる。

 織田は役のイメージが付くことを嫌うように青島刑事を卒業。「椿三十郎」など時代劇にも挑戦したが、「他の役だと織田の魅力が半減する」とヒット作は生まれなかった。

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