30年近く前…「爆笑問題」には“もっともっと売れていくな”と感じた楽屋でのやリとり
そして持ち時間5分の本番。舞台は予想通り大きなウケにはなりませんでしたが、おもしろい、おもしろくない以前に“言葉の壁”も大きかったようでした。
袖に下りてきた太田君が顔をしかめながら「やっぱり厳しかったですね。どうでした?」と聞くので「お客さんが(言葉の違いに)ちょっととまどったかもしれへんね。けど、爆笑(問題)らしさは出てた思うよ」「そうっすか、また勉強してきます。ありがとうございました」とまた丁寧に頭を下げて舞台を後にする姿から、漫才への真摯な向き合い方に好感を持ちました。
爆笑問題といえば時事ネタ。私は、もっと深く掘っていけばより風刺の効いたネタになるのに、と考えていましたが、「世相風刺」というよりも、タイムリーなニュース・話題をよりわかりやすくおもしろく聞かせる、つかみとして使っているんだ、ということにだんだんと気づきました。
「とにかくおもしろいことを言いたい」という漫才の原点の気持ちを前面に出しているから、何十年という時が流れてもその時代の若者にも支持をされるのでしょう。時事ネタをつかみにしながら太田君の奇想天外な展開と言葉の選び方、それに田中君の的を射たツッコミが、きわどい素材でも巧みなワードセンスでネタに落とし込んで爆笑問題以外のコンビではネタにできない形をきっちり確立している凄さを感じます。
私同様と言えばおこがましいですが、本当に漫才が好きなんだろうなぁと思います。機会があればじっくり「漫才」についてしゃべってみたい2人です。



















