著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

堀内孝雄さんの「サンキュー!」は出会えた人たちへの心からの感謝のあらわれ

公開日: 更新日:

 友達のおさがりのチケットでコンサートに行ったのは1974~75年、高校生の時でした。

「アリス.1000円。全席自由」と、薄緑色のペラペラの紙にガリ版刷りで書かれたチケットで「これホンマもんか?」というような怪しいものでした。場所は地元の会館で、「アリス」がどんなもんかも知らず、かわいい女の子グループかと思って行ってみると、登場したのはむさくるしい(失礼!)野郎が3人でビックリ。

 あれから20年以上経ち、担当していた番組のゲストで再会。楽屋では私が見たコンサートの話で盛り上がりました。

 客席も空席の方が多いような状態でしたが、とにかく歌がうまかった。この話をベーヤンにすると「そんな時代から知ってくれてんのん、ありがとう!」と感激の握手とハグを求められました。

「なんや男かえ? いうのよう聞いたわ」と苦笑。「空席が多かったなんて、ましまし。酷い時は500人ぐらい入る会場で10人だけ。それもバラバラに座ってるから、パッと見たら誰もいてへんのんちゃうのん?いうこともあって、その時はお客さんを舞台に上げて、車座になって歌ったりしゃべったりしたこともあったよ」とのこと。数年後に大人気になり、プラチナチケットになったことを思えば、私も10人の時のお客さんも今考えればラッキーだったんでしょうね。

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