【ドミニク 孤高の反逆者】ウクライナの女兵士が南米のワルどもをゲリラ戦で撃退

公開日: 更新日:

 このドミニクがウクライナ人という設定もミソだ。独裁者プーチンによる侵略と戦っているウクライナの兵士とヒロインがダブって見える。実際、ドミニクを演じたオクサナ・オルランはウクライナ系米国人の女優兼モデルである。製作者は意図的にオルランをキャスティングしたのだろう。悪党どもに銃弾を撃ち込む姿は痛快。敵は南米人だが、「頑張れウクライナ!」と乗り出してしまう。

 ちなみにオルランは1983年生まれの42歳で、身長180㌢の堂々たる体格。しかも武術の訓練を受けているという。道理で空手の形がさまになっているわけだ。中年の域に達した美女の大暴れをたっぷり味わってほしい。

 ネタバレになるのであまり書けないが、本作の結末は意外性をはらんでいる。通常のドンパチものの爽快感と違うエンディングに侵略戦争の悲劇が色濃く投影されているのだ。そう考えると単なる活劇ではなく、社会派ドラマの要素も漂っている。残念ながら、世界は容易に平和にならないようだ。

(文=森田健司)

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