【ドミニク 孤高の反逆者】ウクライナの女兵士が南米のワルどもをゲリラ戦で撃退

公開日: 更新日:

 このドミニクがウクライナ人という設定もミソだ。独裁者プーチンによる侵略と戦っているウクライナの兵士とヒロインがダブって見える。実際、ドミニクを演じたオクサナ・オルランはウクライナ系米国人の女優兼モデルである。製作者は意図的にオルランをキャスティングしたのだろう。悪党どもに銃弾を撃ち込む姿は痛快。敵は南米人だが、「頑張れウクライナ!」と乗り出してしまう。

 ちなみにオルランは1983年生まれの42歳で、身長180㌢の堂々たる体格。しかも武術の訓練を受けているという。道理で空手の形がさまになっているわけだ。中年の域に達した美女の大暴れをたっぷり味わってほしい。

 ネタバレになるのであまり書けないが、本作の結末は意外性をはらんでいる。通常のドンパチものの爽快感と違うエンディングに侵略戦争の悲劇が色濃く投影されているのだ。そう考えると単なる活劇ではなく、社会派ドラマの要素も漂っている。残念ながら、世界は容易に平和にならないようだ。

(文=森田健司)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ前監督・吉井理人氏が佐々木朗希を語る「“返事もしなかった頃”から間違いなく成長しています」

  2. 2

    ロッテ前監督・吉井理人氏が大谷翔平を語る「アレを直せば、もっと良く、170kmくらい投げられる」

  3. 3

    矢沢永吉ライブは『永ちゃんコール』禁止で対策も…B'z『客の大熱唱』とも通じる“深刻な悩み”

  4. 4

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  5. 5

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  1. 6

    巨人ドラ1岡本和真 本塁打1本「小遣い1万円」に祖父母悲鳴

  2. 7

    「将軍 SHOGUN」シーズン2も撮影開始 2026年は柄本明、平岳大ら海外進出する日本人俳優に注目

  3. 8

    辰己涼介は楽天残留が濃厚 ソフトバンク東浜巨らFA行使“残り物”たちの気になる行方

  4. 9

    新大関・安青錦に追い風? 八角理事長が看破した横綱・大の里「左肩回復遅れ」

  5. 10

    ブルージェイズ岡本和真に「村上宗隆の2倍」の値段がついたカラクリ