ワーナー・ブラザース ジャパンの劇場配給年内終了にみる視聴システムの変化
他にもアニメーション作品では、1月9日公開の「ALL YOU NEED IS KILL」にはプロデュースで、2月公開の「新劇場版 銀魂─吉原大炎上」には配給でワーナー・ブラザース ジャパンが関わっていて、これらはすでに劇場がブッキングされているので、ワーナーが配給の業務を行うだろう。
洋画系の配給、映画製作会社にはソニー・ピクチャーズエンタテインメント ジャパンもあり、こちらは25年に「父と僕の終わらない歌」「雪風YUKIKAZE」「宝島」「盤上の向日葵」「果てしなきスカーレット」などに出資していて、必ずしも好結果を残せなかった作品があったが、来年には『キングダム』シリーズの新作や山下智久主演の「映画 正直不動産」といった注目作品が控えている。
洋画系の会社が製作・配給に参入したことで、日本映画の作品群は企画が多様化し、また海外へ発信する機会も増えてきていただけに、ワーナー・ブラザース ジャパンの配給業務終了は残念な気がしてならない。ただ作品の企画製作は継続すると宣言しているので、どんな体制で作品を配給していくのか、その動向が注目される。また配給業務の終了は“映画は劇場で観るもの”という基本的な視聴システムに対する考え方の変化なのかもしれない。


















