岡田准一は役にストイックに徹し愛されキャラを生む「普通」の人
ふざける時は思いっきりふざけるのが岡田の流儀なのだろう。今年から始まった新番組「今さらシロー!」(TBS系)でも、自由にボケまくることでは芸人界屈指のロバート秋山を相手に、いつの間にか秋山がツッコミに回るほどボケまくっている。だが、10代の頃はバラエティーに苦手意識があった。
「うちのグループ(V6)で言うと森田(剛)くんとかって天才肌だと思うんだけど、天才肌の人たちがいて、それを見て『俺は普通だ』っていうのを若い頃に分かっちゃった」(TBS系「櫻井・有吉THE夜会」16年12月8日)という岡田はその劣等感から、アイドルとしての“反抗期”があり、バラエティー番組と距離を取り、メンバーとも口をきかなくなった時期があったという。
その頃の岡田を支えていたのは読書だった。小説はもちろん、哲学、心理学から自己啓発、宗教、スピリチュアルなものまで何でも読み漁り、ストイックに吸収していった。それが「普通」の自分が「天才」たちと渡り合える唯一の方法なのだと。
そうして出合ったのが、ドラマ「木更津キャッツアイ」(TBS系)の、余命宣告を受けながらも「普通」で居続け、仲間とふざけ合う「ぶっさん」という役だった。「『岡田くんかっこいい』って言われ続ける限りは、芝居として認められてるわけではない」と考え、岡田がずっと目指してきたのは「役柄が愛される」ことだと冒頭の番組でも明かしている。
いまだに「ぶっさんが好きです」と言われることが多いという岡田。それは「ひらパー兄さん」も同じだ。ストイックに「役」に徹することで誰からも愛されるキャラを生み出しているのだ。



















