NHK大河「豊臣兄弟!」はキャスティングがいい 秀吉と秀長のバディーものにしたところが斬新
なんといっても、初回の冒頭、2匹のサルのアニメーションには意表を突かれた。そして語りが安藤サクラ。まるで子供に絵本を読み聞かせているような始まり方は老若男女が楽しめる。
キャスティングも見事にはまっている。主人公の小一郎(秀長)を演じる仲野太賀、兄の藤吉郎(秀吉)を演じる池松壮亮のサイズ感、サル感のちまちました感じに応援したくなる。
そして、信長役の小栗旬。その昔、「信長協奏曲」というドラマで、信長と入れ替わる高校生役を演じていたのを懐かしく思う。あれから10年で貫禄も迫力も増した。
小一郎の母・なか役の坂井真紀、姉・とも役の宮澤エマ、妹・あさひ役の倉沢杏菜の絶妙な田舎もんぶり、貧乏っぷり、汚れっぷりと、家族愛の強さはほほ笑ましいし、信長の家臣の中には「侍タイムスリッパー」の山口馬木也(柴田勝家役)や、美濃三人衆のひとりに「8番出口」河内大和(氏家直元役)がいたりと見たい俳優が多い。
女性陣も信長の妹・市を宮崎あおい、寧々・浜辺美波、直・白石聖もバッチリ。白石聖は永野芽郁の代役だが役にハマっている。この役を永野がやっていたら、さぞや悪目立ちしていたのではないかと。これは不幸中の幸いかもしれない。
脚本の八津弘幸はTBS系日曜劇場「半沢直樹」「下町ロケット」「VIVANT」などのヒット作を手掛けてきた。「VIVANT」のような大ヒットになることを祈りたい。
サルの兄弟の天下取りをしばし楽しむこととしよう。



















