著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

大林素子さんは「まぁええ人!あんな人おまへんで!」と思える素敵な方

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 以降、M-1の予選会場など審査員席に座っていると後ろから「今日は楽しみですね~!」と「〇〇がやってくれるといいんですけど~」「〇〇はあのネタですかね」と、相当ディープなお笑い好きでないとわからない話がポンポンと出てくる。お笑いに対する見方はプロそのもの。「あそこの間ですよね~」とか「いい言葉使ってますよね~!」とか感想の一言が的を射ていました。

 2006年にチュートリアル、05年にブラックマヨネーズがM-1で優勝した際にも、ブラマヨの小杉君は「僕らが決勝進出した時、全国的に全く無名でしたが、ベースよしもとで共演したりライブを見てくれてたりしたので誰も印をつけない中、大林さんは僕たちに印をつけてくれていました!」と当時のことを教えてくれました。

 ネタを見たり、お笑い談議になるとスイッチが入り、急に眼光鋭く、世界で戦ってきた“勝負師”の表情に。いつも笑顔の大林さんとのギャップがとても印象的でした。

 ある時、都内でラジオの録音スタジオを出ると「本多せんせ~」と大林さんの声が。満面の笑みで駆け寄り、「こんな所でお会いできるなんて、今日はいいことありそうですね~!」とハグをし、別れ際に見えなくなるまで手を振って見送ってくださいました。凛とした勝負師と少女のような無邪気さが同居して、「あんなええ人おまへんで!」と思えるすてきな方でした。

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