著者のコラム一覧
鎮目博道テレビプロデューサー、コラムニスト、顔ハメ旅人

テレビプロデューサー、コラムニスト、顔ハメ旅人。テレビ朝日で社会部記者を経て、報道・情報系を中心に番組ディレクター、プロデューサーを務め、ABEMAの立ち上げに参画。2019年8月に独立。近著に『アクセス、登録が劇的に増える!「動画制作」プロの仕掛け52』(日本実業出版社)、『腐ったテレビに誰がした? 「中の人」による検証と考察』(光文社)、メディアリテラシーについての絵本『それウソかもよ? うちゅうじんがやってき た!のまき

パンサー尾形さんと中山功太さんの“いじめ”告発騒動…真偽不明や過去の暴露は地上波のキャスティングに影響しますか?

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 そしてもうひとつ大きな問題があります。ネット上でそうしたことを告発したり、あるいは過去の行状を調査したりする人が増加すると思われる状況下で、いったんそうした告発がなされてしまえば、残念ながらその真偽を調査する能力はテレビ局にはほとんどありません。そして当然、芸能事務所やスポンサー企業にもそういう能力はないと思われますから、「本当かどうかわからない告発」であったとしても、「もし本当だとしたら問題があるから念のため」ということでテレビに出られなくなる可能性が非常に高くなります。

 極端な話でいうと、あるタレントについて「過去を大袈裟に証言する、ないしは虚偽の証言をする」悪意ある証言をすれば、タレント生命に深刻な打撃を与えられる状況にあるということですから、告発を悪用する人が出てくる可能性は否定できません。これはかなりの恐怖社会であると言えるかもしれません。こういう問題にどう対応すべきなのか、という答えは残念ながらまだあまり無いと思われます。

「匿名の証言であることが、騒動を大きくし、かついろんな無関係の人を巻き込んだ」ことも今回恐ろしかったですよね。SNS社会化の負の側面が、いろいろな恐ろしい状況を作り出しているのは間違いないでしょう。

  ◇  ◇  ◇

 報道の偏りが問題に?●関連記事【こちらも読む】『「京都の行方不明」と「辺野古事故」の報道格差が物議…ニュースの放送時間やテーマの扱いはどう決まるの?』…著者が解説しています。

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