著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

やしきたかじん豪放磊落エピソードの数々 その裏には緻密な計算が

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やしきたかじんさん(前編)

 オール阪神巨人さんの30周年イベントのゲストで、やしきたかじんさんが出演することになりました。巨人さんからも「待たされんのん嫌いやから、ギリギリしか来いひんで」と言われていましたが、さすがに3分前を切るとこちらも心配になってきます。

 そして出演時間ピッタリに、白いスーツにサングラス姿で袖に現れ「遅れてへんな。おはようさん、おはようさん」とスタッフに声をかけると颯爽と舞台へ向かいました。シークレットゲストだったので人気者の登場に会場は大歓声と大拍手。30分近いトークが終わると舞台袖のスタッフに「お疲れ、お疲れ、ほな帰るわな。2人(阪神巨人さん)によろしゅう(言うといて)ね」とそのまま帰ってしまいました。今思い出しても鳥肌が立つような嵐のような時間でした。阪神巨人さんをはじめ、たかじんさんを知る誰もが時間が迫っても全く心配していないほど、信頼されていたのでした。

 コンサートではしゃべっている時のダミ声からは想像もできない甘い歌声と練りに練られた爆笑トークで魅了するたかじんさん。「サングラスせな、緊張して歌われへんねん」と本気とも冗談ともつかないことを言われていましたが、とても繊細だったそうです。

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