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増田俊也小説家

1965年、愛知県生まれ。小説家。北海道大学中退。中日新聞社時代の2006年「シャトゥーン ヒグマの森」でこのミステリーがすごい!大賞優秀賞を受賞してデビュー。12年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で大宅壮一賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。3月に上梓した「警察官の心臓」(講談社)が発売中。現在、拓殖大学客員教授。

萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

公開日: 更新日:

50歳で初めて2人きりで食事をした

増田「萩本さんが二郎さんに電話をかけて」

萩本「そうそう。『久しぶりにやるよ!』、『おう! 待ってたよ!』なんて」

増田「二つ返事ですか」

萩本「で、50歳の時に初めてですよ。2人で飯も食ったことないから、もうここでね、初の食事会でもやろうかって言ったら、『なるほど!』って言ってた。で、初めて食事したんです」

増田「何を食べられたんですか?」

萩本「中華。コマ劇場の舞台が終わった後だったかな」

増田「二郎さんは57歳ですね」

萩本「そう。俺が50、二郎さんが57のとき」

増田「それが初めての2人の食事だったと」

萩本「うん。その話でいうと、二郎さんが(2011年3月11日に)亡くなってから、実は二郎さんの奥さんと話をしたの。二郎さんって、普段、俺についてどのぐらいぼやいたのって聞いた。奥さんは『欽ちゃんでぼやいたことは一度もなかった』と言って、こんな話をしてくれた。二郎さんの奥さん、『私のお父さんがすごい暗い人だったんで、お母さんから明るい人と一緒になりなさいって言われてて、コメディアンだったら明るい家庭になるだろうって結婚したんだけど、二郎さんはうちで何にもしゃべらない人だったの。うちの父より暗い。ただ、たった1日だけ、夢中でしゃべってくれたことがあった。それが、欽ちゃんとご飯を食べた日。〝今日、欽ちゃんとご飯食べたんだ〟って。その時の二郎さんのね、夢中でその話をしてた楽しそうな表情が忘れられない』って」

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