辻しのぶインタビュー「認知症の女性と欲深い王女…正反対の役です」 主演映画と舞台が同時公開&上演
「現代にも通じる“喜劇”として見ていただきたいです」
──何だかどこかの国の首相みたいですね(笑)。
「史実を独創的に書き換えた脚本なので、単なる歴史劇ではなく、マウントを取り合う女同士の権力争いを、現代にも通じる“喜劇”として見ていただきたいです」
──「Ova9」とは不思議な縁があるとか。
「2014年に『安部公房の冒険』という舞台のオファーをいただきまして、嫉妬に狂って夫の愛人を鬼のような形相で罵倒する妻の役。『挑戦したい!』と思ったのですが、その時、小さなスタジオでの友人の公演に出ることが決まっていましたので、お断りしました。でも、演出の荒戸源次郎さんから何度も連絡をいただき、最終的にはスタジオ公演の降板を申し出ました。土下座して謝罪したら仲間が、『せっかくのチャンスだから、頑張って!』と送り出してくれて……。その時の主宰者が、『Ova9』旗揚げ公演でボスニア紛争下でトラウマを抱えた女性たちを描いた『Necessary Targets~ボスニアに咲く花~』の翻訳家・石川麻衣さんです。過去に一度手放した作品が、『Ova9』という帰るべき場所に戻ってきて、今回の『王女たち』という新たな挑戦へと地続きになっている。不思議な縁を感じます」


















