だれもが首をひねった 演技派俳優・古尾谷雅人の自殺の謎

公開日: 更新日:

「バブル絶頂期に1億4000万円のローンを組み、1億5000万円でマンションを買ったが、当時は4000万円ぐらいに値下がりしていた」(芸能関係者)とローンにも苦しんでいた。

 そして、運が悪いことに、役者として大物視され、ギャラのランクが上がったことで、仕事のオファーが減っていた。それでも、存在感と役作りに定評のある、自他共に認める昔気質の役者だった古尾谷は、あくまでも俳優の仕事にこだわり、バラエティーなどの仕事は受けなかった。そこで鹿沼は日活の元売れっ子女優というプライドをかなぐり捨て、借金返済のため近所のスナックでアルバイトをしながら、金策に走る日々を送った。

 それだけではない。親族間でのトラブルも持ち上がっていた。自殺の前年、古尾谷の父が亡くなったのだが、遺言でほとんどの財産を継母が相続し、古尾谷と弟が裁判で継母と争っていたのだ。

 これらのことが重なって古尾谷は鬱状態に陥っていたという。家では昼夜逆転の生活を送り、巨人戦を見ては酒浸りの生活。鹿沼が著書「最期のキス」(講談社刊)で明かしたところによると家族に暴力を振るうことも多かったという。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景