批評家が厳選…猛暑の夏に背筋が凍る「恐怖映画DVD」特集

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 この夏、東京で初の最高気温40度超えを記録。さらに埼玉県熊谷市では観測史上最高気温41.1度と、各地で歴史的猛暑が続いているが、そんな寝苦しい夜には恐怖映画がよく似合う。酷暑の夏に背筋が凍る、本当に怖い映画DVDを大紹介!

■ホラー上級者でも悶絶する最恐クラス「アナベル」

 最初に紹介するのが、いきなり最強クラスの恐怖映画「アナベル 死霊人形の誕生」。幼い娘を悲惨な事故(このシーンがまたヤバい)で亡くした人形職人が、亡き娘のために作った人形アナベル。時が過ぎ、封印されたアナベルが“眠る”屋敷を訪れたシスターと6人の少女のコワすぎる運命とは!? “黒”と呼びたくなるほどに深い闇の表現が巧みで、その中に何かがうごめく演出は新鮮かつどうしても慣れない。また、悪霊の登場&襲撃パターンがさっぱり読めないため、上級者でもかなりキツい。終わりに近づくほどシャレにならない怖さになるので、最後まで見るには相当な覚悟が必要だ。

「ゲット・アウト」は奇妙な屋敷を訪れてしまった男の悲劇を描くサスペンス。写真家として活躍する黒人のクリスは、初めて白人の恋人ローズの実家を訪問する。大歓迎を受けたはいいが、いまどき黒人の使用人を置いているなど、やがて一家に違和感を覚え始める。シュール感あふれる展開で翻弄しつつ、唐突に恐怖シーンやギャグを入れ込む異様な作風。伏線&ミスリードも抜群にうまく、ラストのどんでん返しに驚愕したあと最初からもう一度見ると、まったく別の映画に見えてくるという仕組み。そしてそれこそが、実は一番恐ろしい……。

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