著者のコラム一覧
吉川圭三映像プロデューサー

1957年、東京都生まれ。82年日本テレビ入局。「世界まる見え!テレビ特捜部」「恋のから騒ぎ」「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」などを手掛ける。現在、ドワンゴのエグゼクティブプロデューサー、早稲田大学表現工学科講師を務める。著書に「たけし、さんま、所の『すごい』仕事現場」(小学館)、「全力でアナウンサーしています。」(文藝春秋)がある。

ドワンゴ創業者・川上量生<前編>繊細な感性持つ不思議な人

公開日: 更新日:

 ニコニコ動画を運営するIT企業、ドワンゴの創業者、川上量生(のぶお)さん(現・カドカワ社長、ドワンゴ取締役CTO)について描いたものはあまりない。日本テレビからドワンゴに出向した3年間や転籍したこの半年間、内側から見た川上さんを描いてみたい。

 川上さんと初めて会ったのはスタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサーのオフィスで、少し興奮気味に紹介してくれた。

「こちら、今度ジブリのプロデューサー見習いになる川上さん」

 あのニコニコ動画で若者たちを熱狂させているネット界の寵児(ちょうじ)がジブリ見習いというのも物珍しく、私は日本や世界はどうなるのか、ITテクノロジーはどうなるのか、日本の人口減少問題はどうなるのかと問うた。広範な知識と核心を突いたユニークな答えがソッコーで出てくる。童顔で笑顔が魅力的な川上さんは軽く私の10倍以上の機能を持つ頭脳を持っていた。その一方「堀江貴文さんと会いたい」などと言うと2週間後には昼飯をセッティングしてくれたり、また2人でじっくりと夕飯が食べたいなどと言うと神保町のレストランに1人で現れるフットワークの良さも兼ね備えていた。

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