吉川圭三
著者のコラム一覧
吉川圭三映像プロデューサー

1957年、東京都生まれ。82年日本テレビ入局。「世界まる見え!テレビ特捜部」「恋のから騒ぎ」「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」などを手掛ける。現在、ドワンゴのエグゼクティブプロデューサー、早稲田大学表現工学科講師を務める。著書に「たけし、さんま、所の『すごい』仕事現場」(小学館)、「全力でアナウンサーしています。」(文藝春秋)がある。

全く境遇の違うビル・ゲイツとスティーブ・ジョブズ<前編>

公開日: 更新日:

 ビル・ゲイツとスティーブ・ジョブズ。この2人の“巨人”と直接仕事をしたことがある元マイクロソフト本社副社長の古川享氏(現在・慶応義塾大学KMD教授)と元アップル本社副社長の前刀禎明氏に話を聞いたことがある。

 ジョブズを描いたダニー・ボイル監督の「スティーブ・ジョブズ」では終始ハイテンションでしゃべりまくる姿が印象的だった。一方のビル・ゲイツはシアトルの裕福な家に生まれ、ハーバード大学在学中にマイクロソフト社を設立。BASICやMS―DOSやWindowsシリーズを開発。世界のコンピューターシステムを制覇して2017年も世界一の大富豪で、現在は経営の第一線を退き、主に慈善活動に力を注いでいる。しかし、その私生活は余り明らかになっていない。

 策士でテンションの高いジョブズと、プログラマーで戦略家かつ倹約家のゲイツは時に友好関係を結び、時に敵対関係となる好敵手。しかし、セレブとマイノリティーという全く境遇の違う2人だった。

 ジョブズはスピリチュアルな世界にのめり込み、学生時代にインド等を旅した経験が彼の“直観で動く仕事術”になっていったといわれるが、古川氏は言下に否定する。「結局(インドに)行ってみたけど、何も見つからなかった」ともジョブズは表現していたという。やがて、ジョブズは1977年にアップルⅡで大成功。当時、マイクロソフトはまだ「蟻」のような存在、アップルは「巨人」になりつつあった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    日本球界今オフを襲うポスティング地獄…“予備軍”もゴロゴロ、空洞化ますます加速

    日本球界今オフを襲うポスティング地獄…“予備軍”もゴロゴロ、空洞化ますます加速

  2. 2
    佐々木朗希とのただならぬ関係…陰で糸引く「黒幕」は大船渡高時代の韓国遠征まで追いかけた

    佐々木朗希とのただならぬ関係…陰で糸引く「黒幕」は大船渡高時代の韓国遠征まで追いかけた

  3. 3
    ついに国民年金65歳まで納付案が…政府がヒタ隠す「年金積立金250兆円」という都合の悪い真実

    ついに国民年金65歳まで納付案が…政府がヒタ隠す「年金積立金250兆円」という都合の悪い真実

  4. 4
    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

  5. 5
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

  1. 6
    「白鵬の弟子」押し付け合い勃発! あちこちから聞こえる師匠譲りの不穏な評判

    「白鵬の弟子」押し付け合い勃発! あちこちから聞こえる師匠譲りの不穏な評判

  2. 7
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 8
    キムタク主演ドラマがまさかの1ケタ…“考察”慣れしすぎて王道スポ根が楽しめない?

    キムタク主演ドラマがまさかの1ケタ…“考察”慣れしすぎて王道スポ根が楽しめない?

  4. 9
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 10
    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異

    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異