“カップ焼きそばが似合う女”ペヤンヌマキ 創造力の源泉は

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〈カップ焼きそばが似合う女〉だから

 物語の中では追い詰められた主人公が自身の体調不良に敏感に反応するシーンも描かれる。切実な悩みなのだろう。このように自分の経験をもとに骨格を決めてから出演者のイメージをブレンドさせていくペヤンヌ流の作品づくりは、実は、アダルトビデオ(AV)の世界で習得したスタイルだ。

 ペヤングマキ名義で手がけたAV作品は100本以上。演劇にどっぷりつかった早大生だったが、「この世界に行ったら何かつかめるはず」と直感が働き、制作会社「シネマユニット・ガス」に入社した。現場では先輩にダメ出しされ続けたという。

「おまえは高みから人を観察しているだけのむかつくヤツだって、ずっと言われてたんです。でも、それは当たり前のことで、私はこの女優さんのように裸になれないって思った時点で自分の心は離れ、相手にも見透かされるから、いい作品が撮れるわけがない。観察者であり当事者でもあるという目線はAVの現場で培ったものなんです」

 先輩から〈カップ焼きそばが似合う女〉だからと「ペヤングマキ」と命名されるも、商品名がタブーの放送局で仕事するのを機に「ペヤンヌマキ」と使い分けるように。現在は2つの名義で演劇とAVという異なる業界を股にかけ、“二足のわらじ”で活動し続けているが、「仕事が広がれば、3足でも4足でも履きます」と意気込む。本来持っている攻めの姿勢は、最新作にも貫かれている。

(取材・文=小川泰加/日刊ゲンダイ

※「ブス会*」第7回公演は、東京芸術劇場シアターイーストで来週27日から3月10日まで。

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