“カップ焼きそばが似合う女”ペヤンヌマキ 創造力の源泉は

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「ブス会*」とは、なかなか攻めたネーミングだ。脚本・演出を手がけるペヤンヌマキ(42)主宰の演劇ユニットで、“醜くもおかしい女の実態”を毎回異なるキャスティングであぶり出す。その作風は一度見たら癖になると評判だ。

  ◇  ◇  ◇

 美しさに自信のある人、醜さに自信のある人、そして欲望がダダ漏れの人――。これは今月27日から上演される最新作「エーデルワイス」のオーディションで募集要項に記された文言だ。同作で主演の座を射止めた女優の鈴木砂羽のことは「すべて当てはまる人だった」と評す。

 作品のテーマには、自分自身の心境や境遇を投影させているという。17年の前回公演では「純粋無垢な少年を家で飼いたい」という欲望をそのまま反映させた。それから1年以上経ち、心境は変化してきている。

「相変わらず純粋無垢な少年を飼いたい気持ちもあるんです(笑い)。ただ、最近は過去を振り返る機会が増えましたね。それこそ20代の頃から少年を飼いたいと思っていたわけではないし、明らかに40代の今とはモチベーションが違う。近ごろは20代の女の子を見ると無性に応援したくなったりもする一方で、昔の自分に似た嫌な部分を見つけたりすると同族嫌悪の感情が湧き起こったりもする。相反する感情が入り交じって複雑なんですが、最終的にすべてありのままを認めて抱きしめたい! そんな気持ちを形にしたんです」

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