著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

33年前の「フライデー襲撃事件」で報じられなかったこと

公開日: 更新日:

 風格漂う旧講談社ビルの左側に沿って行くと、そこには警備員室があり、当然、真夜中に男たちの集団がワンサカと現れたのだから、慌てて警備の人が飛び出してきたのは、いたく当然のことであったろう。

 その警備員の表情が次に仰天へと一瞬にして変化すると、「あ、たけしさん? 軍団さん? あ、ご苦労さまです」と丁寧に頭まで下げてくださったのだった。さらに編集部へ行くエレベーターを尋ねると、律義にもエレベーターの前まで誘導してくれたのである。確かにフライデーとしても、よもや夜中にぶちのめされるとは、露ほどにも思っていなかったから、警備に連絡していなかったのだろう。

 フライデー編集部のある階でエレベーターを降りたわれわれ12人は右側へと進み、不思議なほど冷静に編集部の扉を開け、たけしさんが「フライデーの編集部はここか」と、静かに対応に出た女性に尋ねたのだった……。しかし、その女性の返答に12人はポカンと口を開けたまま、その場に立ち尽くすことになったのだった。 (つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    浜田省吾が吉田拓郎のバックバンド時代にやらかしたシンバル転倒事件

  4. 4

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 5

    「いま本当にすごい子役」2位 小林麻央×市川団十郎白猿の愛娘・堀越麗禾“本格女優”のポテンシャル

  1. 6

    幼稚舎ではなく中等部から慶応に入った芦田愛菜の賢すぎる選択…「マルモ」で多忙だった小学生時代

  2. 7

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  5. 10

    フジテレビ系「不思議体験ファイル」で7月5日大災難説“あおり過ぎ”で視聴者から苦情殺到