本橋信宏
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本橋信宏作家

1956年、埼玉県所沢市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。私小説的手法による庶民史をライフワークとしている。バブル焼け跡派と自称。執筆はノンフィクション・小説・エッセー・評論まで幅広い。“東京の異界シリーズ”第5弾「高田馬場アンダーグラウンド」(駒草出版)発売中。「全裸監督 村西とおる伝」(太田出版)が、山田孝之主演でNetflixから世界190カ国同時配信決定。

いしだあゆみのマネージャーだった野田に「なんか歌え!」

公開日: 更新日:

「僕が持って歩いてるのは楽譜だけでしたから」

 1973年、いしだあゆみのマネジャーに採用された野田義治は、マネジャーとは名ばかり、付き人のさらに補助のような立場だった。

 いしだあゆみの私物は持たせてもらえず、楽譜が唯一の荷物だった。

 70年代前半、テレビは歌謡番組全盛で、クイズ番組、ワイドショーといった歌謡曲と関係ない番組でも歌のコーナーがあり、ベテランから新人までもが登場した。だから国民の誰もがその年のヒット曲を歌えたし、暮れの紅白歌合戦は歌手たちの最高の晴れ舞台になった。

「当時はほとんどが生バンドです。最初に出演番組が決まったらそこの番組に譜面をまず届ける。故意なのか偶然なのか、譜面がなくなることがたまにあるんで、予備で一応、僕が持って歩くんです。営業に行くときは譜面が20キロか30キロくらいあるわけですよ。スタジオの全演奏者に譜面を渡すわけです。フルバンド18人ですけど、1曲18枚の譜面が入ってるわけですよ。それが予備も含めてワンステージで8曲か10曲。それが20曲あるわけじゃないですか。だいたい30キロくらいになっちゃうわけですよ。譜面が傷まないようにカバー付けるから本みたいになってる。それをフルバンド18人に、よろしくお願いしますってこう渡していくんです」

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