本橋信宏
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本橋信宏作家

1956年、埼玉県所沢市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。私小説的手法による庶民史をライフワークとしている。バブル焼け跡派と自称。執筆はノンフィクション・小説・エッセー・評論まで幅広い。“東京の異界シリーズ”第5弾「高田馬場アンダーグラウンド」(駒草出版)発売中。「全裸監督 村西とおる伝」(太田出版)が、山田孝之主演でNetflixから世界190カ国同時配信決定。

夏木マリがかけてくれた言葉に仕事を続けてよかったと実感

公開日: 更新日:

「タレントや俳優って、もうひとつ名前があるんだ。無理偏にゲンコツと書く」

 野田義治と一緒に仕事をするベテラン上司がぽつりと言った。

 野田にとって初めて聞く不思議な言葉だった。“無理偏”とはいかなる偏なのか? 

「そもそもそんな漢字ないですよ(笑い)。結局、俳優さんにしろ、歌手にしろ、エンターテインメントの世界でも一流の人は独特の考えをお持ちじゃないですか。無理偏にゲンコツ、とは無理なことばかり言って、なんでもわがままを押し通そうとする、という意味なんでしょう。それだけ芸能人をマネジメントするって難しいという意味なんでしょう」

 駆け出しマネジャーだった野田は、それを聞いてどう思ったか。

「(芸能人のマネジメントは)難しい難しいって言ってたらマネジャーは1年もたないですよ。(芸能人の)考えていることはわからないし、僕らの世界で出てこない言葉が出てくる。それを理解しろと言っても無理だし。でも何か意味があると研究していかないと。こういう態度にはわけがあるんだって考えないと。タレントからわがまま言われてイヤな気分になったこと一度もない。“タレントが気持ちよく仕事するからオレたち食えるんじゃないですか”って上司に言ったことあるけど、怒られましたよ。でもね、僕は本当にそう思ってる。だって上司は途中でこの世界からいなくなったけど、タレントに僕がクビにされたことは一度もないし」

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