著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

AV業界最大の功労者 村西とおるの話は冗舌でユーモアが

公開日: 更新日:

 本紙で連載を持つ村西とおる氏の経歴などはここでは省く。取材を通した村西氏との話を紹介する。

 AV(アダルトビデオ)は女優のリアルなセックスが売り。見て楽しむ手軽な風俗として日常に定着させた最大の功労者のひとりが村西氏だった。

 1982年、代々木忠氏による「ドキュメント・ザ・オナニー」シリーズをきっかけにAVブームが起こった。家庭用ビデオデッキの普及時期とも重なって自室で手軽に楽しめる時代背景も大きかったが、当初は「ボカシ」を入れ、あくまでも「疑似」といわれていた。

 そこに待ったをかけるようにAV界に革命をもたらしたのが村西氏だった。85年、村西氏が自ら監督、男優、さらに手にカメラを持って撮影するカメラマンの1人3役で登場。

 国立大学在籍中のK嬢のデビュー作「SMぽいの好き」は、高学歴の才女が本番までしているという触れ込みに世間は仰天。村西は一躍、AV界の寵児となり監督自身にもスポットライトが当たった。

 村西氏とは果たしてどんな人物なのか。何度となく取材した。最初は四谷のビルの一室だった事務所が、仕事の勢いそのままに代々木上原の一軒家が事務所兼撮影に使われた。雑然とした部屋でよく話を聞いた。1の質問で10の答えが返ってくる。それも冗舌でユーモアもある。話に吸い込まれていくようだった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人vs阪神またもドラフト場外戦勃発!1巡目指名8年で5回モロかぶり…中日とヤクルトも参戦か

  2. 2

    叱責、鉄拳、罰金…試練の日々で星野監督よりも「怖かった人」

  3. 3

    ドラフト外入団の憂き目に半ば不貞腐れていたボクを最初に見出してくれたのは山本浩二さんだった

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 5

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  1. 6

    前橋市長の「ラブホ通い詰め」だけじゃない…有名女優らもキャッチされた格安ラブホ不倫劇の舞台裏

  2. 7

    次期巨人監督へ桑田二軍監督が腕まくり! 松井秀喜氏への“つなぎ登板”は球団の思惑とも合致

  3. 8

    林芳正氏が自民党総裁選“台風の目に”…「2強」失速でまさかの決戦投票進出あるか

  4. 9

    国民民主・玉木代表が維新の“自民すり寄り”に猛ジェラシー! 総裁選後の「補完勢力」の座めぐり場外乱闘勃発

  5. 10

    杉田かおるの窮地を陰から支えていた舘ひろしの男気